戯言と作品レビューや分析のブログとその時の思いつき。
かんなぎ  1(完全生産限定版) かんなぎ (5) (REX COMICS) TAKE MOON 2 (2) (IDコミックス DNAメディアコミックス) よつばと! 8 (8) (電撃コミックス) amazon
東浩紀は色々なタイプの本を出しているけれど、動ポモやゲーム的リアリズムよりも、郵便的不安たちのような掌編の寄せ集めが好きだ。一つのテーマをじっくりと取り扱った物よりも、色々なテーマを短く切り取ってみせる。正確さよりも多彩さ、というか。

ということで、『文学環境論集 L』を買ってみました。

1999年に連載された、「存在論的、広告的」という連載で、こういうことを言っていた(p392)。

ネットでは欲しいと思う情報以外は手に入らない。
そこでは、本屋をぶらぶらとして本を見つけるという楽しみが無い。
《世界》は閉じるばかりである。

というような主張がされている。

99年という時代なので突っ込んでもしょうがないのだが、良い意味でこの予測は裏切られた。

本屋のような《非郵便的》な世界は、2ちゃんねる/はてなブックマーク/ニコニコ動画といったサイトで実装されている。

YouTubeとニコニコ動画の違いは、コメントが字幕で入れられるという事以上に、ユーザーの活動の統計情報からランキングを動的に作成するということにあると個人的には思っている。面白いコンテンツが自動的にどんどんど上に上がってくる。で、そういう舞台があるから人も集まってくるという好循環。どうしても、余ってる時間とクリエイティブがある人を考えると、傾向が「若さ」や「アニメ/ゲーム」っぽくなっちゃうのはしょうがないけど。

好みだが、はてなブックマークも特定のキーワードに関して情報を深く調べる、というよりもアルファブックマーカーのような人のブックマークを見てみたり、上位のエントリをだらだらと見て回るのが好きだ。まさに、郵便的な誤配が生じているというか、本屋以上に動的で出会いがある。

一つ言えるのは、たしかに99年のネット状況では確かにネットは《非郵便的》に見えたかもしれない。検索エンジンしかなかった時代。ポータルという言葉があったような無かったような。その状況では、《世界》は自分の語彙の中でしか生まれない。

しかし、本屋的な面白さが欲しいと思えば、それが本質的な面白さであればあるほど、そのアイデアはいずれ実装される。本の雑誌の面白さ、テレビの面白さはネットの中に翻訳されて実装される。もちろん、訛ってはいるだろうけれど、だからこそ新しい体験になる。

■「戯言」カテゴリの他の記事を読む。


▼最新エントリ一覧
・つぐみの決意と自信::アニメ『かんなぎ』弟九幕「恥ずかしい学園ドラマ」
・化学反応は起こるのか?::アニメ『かんなぎ』第八幕「迷走嵐が丘」
・ストイックな意思::アニメ『かんなぎ』第七幕「キューティー大ピンチ! 激辛ひつまぶしの逆襲(後編)」
・少女の恋心を描くということ::アニメ『かんなぎ』第六幕「ナギたんのドキドキクレイジー」
・幸せな一時::アニメ『かんなぎ』第五幕「発現! しょくたくまじんを愛せよ」
・キャラの魅力アニメ『かんなぎ』第四幕「シスターーズ」
・学校という空間/ひぐらし的怖さ/沢城みゆきの底力::アニメ『かんなぎ』第三幕「スクールの女神」
・アニメ『かんなぎ』各話のタイトルからわかるシリーズ構成
・仁たちの日常の表現::アニメ『かんなぎ』第二幕「玉音アタック」
・ナギと仁の出会いシーン分析・考察::アニメ『かんなぎ』第一幕 「神籬の娘」
・『かんなぎ』の魅力について
・小さな鍵の物語 - 空の境界:「矛盾螺旋」
・M/D 第4章 電化、磁化、神格化(1966-1976) 引用楽曲
・M/D 第3章 メジャー・デビュー、帝王の完成(1956-1965) 引用楽曲
・M/D 第2章「ニューヨークの速度とビ・バップ」(1945-1955) 引用楽曲

管理者にだけ表示を許可する
http://nipponia.blog44.fc2.com/tb.php/106-6e43660d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
// HOME // 
FC2ブログ 通販
Powered By FC2ブログ. copyright © 2005 クリティカルヒット all rights reserved.
最近の記事

タグ
カテゴリ
カレンダー

11 ≪│2008/12│≫ 01
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

全ての記事を表示する
RSS登録

RSSフィード
プロフィール

ニッポニアニッポン

Author:ニッポニアニッポン
絶滅しそうです。
メール:criticalhit.blog[at]gmail.com

最近のコメント
最近のトラックバック
FC2 Blog Ranking