黎明期に噂で聞いていたものの面倒くさくていかず、ブームになってからは恥ずかしくていけず、ようやくこの前メイド喫茶なるものにいってきた。サンプルが二軒なので全然総括的な文章ではないですと注意書きをしておいて。
■普通のカフェの付加価値としてのメイド。
値段も普通のカフェと変わらず、カフェごはんとドリンクがある。
ウエイトレスさんがメイドさん。接客の時に、喋りかけてくれる人もいる。
自由に書き込めるノートとかが置いてあって、客とメイドの間でまたーりコミュニケーションをとるというような感じ。
全くアニメとかみない友人を一緒につれていったのだが、ちょっとうるさいウェイトレスがいる感じと評していた。
いわゆるメイドとゲーム的な付加価値も無い店だった。
自分の中でのメイド喫茶のイメージに近かった。
■メイド中心主義
ポイントが溜まれば溜まる程、サービスが向上するというシステムをとっている店があった。
例えば、学食アフィリア・キッチンズ。正確には、メイドではなく魔法学園の後輩になるわけだが。
このランクシステム、オフィシャルページに詳しくまとめられている。 サービスランク/フレンドリーランク/リスペクトランクと3つのパラメーターが設定されているのだ!
また、ランクが高い人が来ると低ランクの我々の接客は打ち切られたり、注文を受ける時の姿勢から呼び方まで何から何まで違っている。ウエイトレスさんに一任というよりは、ある程度のマニュアルが存在しているわけだ。
以下オフィシャルウェブから、ちょっとまとめてみた。括弧内は引用。
ブロンズリボン:50単位(累計五万円)
「敬語度合いはブルーリボンカードから一段上がり、後輩達も改めて「センパイ」と意識し始めるクラスです。普通の学校で言うならば高1女子が高3男子に恋をしてしまうようなそんな距離感でしょうか。」
↓
シルバーリボン:100単位(累計十万円)
「キャストが魔法学位の先輩として尊敬し、○○先輩! と名前で呼ぶようになる学年です。敬語度合いも高く、今までは「タメ口」だったツンツン後輩でさえも、この頃から大分敬語に変わっていく季節です。」
↓
ゴールドリボン:500単位(累計五十万円)
「尊敬の意として片ヒザをつき、お客様よりも低い目線からオーダーをお伺いします。片ヒザをつく後輩の姿を見れば、その人がゴールドリボン以上の名高い先輩だという事がスグに解ってしまいます。このクラスになると全後輩が100%の敬語となります。」
↓
プラチナリボン:1000単位(累計百万円)
「フクテンセンセまでも尊敬の意として片ヒザをつき、お客様よりも低い目線からオーダーをお伺いします。このクラスになると100%の敬語を超え、謙譲語、丁寧語まで使い始めます。」
↓
ブラックリボン:2000単位(累計二百万円)
「テンチョウセンセまでも尊敬の意として片ヒザをつき、お客様よりも低い目線からオーダーをお伺いします。」
完全にロールプレイングの世界。先輩と後輩という関係を演じる。また、それがシステマチックに金に結びついているあたりがなんとも。ランクが上がるのはつぎ込んだ金に比例するわけで、なんとも平等だ。
ちょっと高い飯を食って可愛いコスチュームの女の子とロールプレイングをするという行為はわからんでもない。シルバーリボンくらいやったら目指せるなとか思ってしまう。
ただ、友人曰く、ランクを挙げる為に、一日に何度も来店する猛者の姿があったそうなのでそれは行き過ぎている気がしないでもない。だけれども、たんたんと金を巻き上げられているだけの気がするのは、この世界の「外」にいるからだろう。「内側」にいると必要な金なんて世の中に転がっているし、自分も無縁ではない。それに、そうやってお金を使う事が楽しいのだろうし。
で、このアフィリア学園というのは、これはエロゲ的世界を現実に構築しようとしたのだと思われる。好感度を上げると、立ち絵のグラフィックの頬が赤いよ的なシステム。
シンプルなパラメーターだけでシステマチックに人間関係を処理するというロールプレイングゲームに需要があるということ、エロゲの女の子だけでは我慢が出来ないというあたりに人間の業の深さを感じてしまった。
と、同時にこの欲望直結のニッチ感に現代性を感じたり。
個人的には、虚構の女の子にリアリティを見るという倒錯が楽しいのであって、虚構の女の子をそのまま現実に出現させてどうなるのか。それは、虚構の女の子に対して失礼ではないかと思ったりする。
逆に現実の女の子に虚構の女の子を見るという倒錯もこのシステムの元では厳密にコントロールされているようにも思うし。最初にいったメイド喫茶ではそこらへんの楽しさがあったように思うのだけれど。
付加価値としてのメイドは全然あり。結論。
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