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深夜にNHKをつけたら放送していた坂本龍一の『100年インタビュー』が面白かった。
こちらはBSハイビジョンで放映されていて、地上はでアンコール放送があった模様。
 面白かったので、内容のメモをしつつ考察をしてみる。

 坂本龍一は、高校時代スタアだった。

 テレビのインタビューって少ないんだけど、表情や仕草などからその人が伝わってくる気がする。

 学園闘争で「大学進学に反対!」と叫びつつ一人だけ大学に行って仲間からつっこまれたという話。現代音楽をやろうかと思ったけど観客が日本全部合わせても観客が500人くらいしかいないと思って萎えたという話。戦争のメリークリスマスに音楽をやらせてくれたら出演してもいいともちかけた話。試写で自分のあまりにひどい演技を高度な批評眼で見て絶望して、挽回しようと思って音楽に力をいれた話などなど。

 エピソードとしても面白いんだけど、照れたり笑ったり考えたりする間もインタビューの一部分、見入ってしまった。坂本龍一の上の空感もなんだか味わいがある。

 人生を振り返るような内容をインタビューでは答えていたのだが、何故音楽をやっているのか?という問いにたいする答えが一貫していたように思う。それは「音楽をやっているのが一番楽だったから。」というものだ。

 子供の頃ピアノ教室に行く。作曲をやれと先生に言われた。
 芸大に進んだのも行けそうな所を適当にチョイスしたからだ。
 バックバンドでバイトをしたのも、それが一番儲かったからだ(工事現場のバイトをしたらすぐに来なくていいといわれた。)そこで、YMOに繋がる人脈が出来てくる。

 好きこそ物の上手なれと、よく言う。まさにその言葉を実践したような感じを受けた。キャラクターのイメージに引っ張られているというのもあるけれど、努力というのはなんとなく坂本龍一には努力は似合わない。

 かといって天才というイメージもない。「教授」というあだ名があるように、様々なスタイルを吸収して自分の作品として昇華する様な勉強家のイメージがある。インタビューで坂本龍一自身は、西洋音楽も邦楽も母国語としては語れないと語っていた。常に、勉強なのだ。

 キーとなるのが「興味」だ。 沖縄音楽が好きだったから入れこんでみたり、生音が好きだったから『energy flow』を作ってみたり。尽きない好奇心があればそこに至る過程は苦ではない。
 人間、無理をしてはいけない。

 才能というのは脳の中のパラメータとしては無いと思うけれど、こういう複合的な状況を指して「才能がある」といってしまってもいいのかもしれない。

 YMO時代の語りで面白かったのは、ソフトの輸出第一号であるというプレッシャーが大変だったという話。車とかハードの輸出がされていた時代。そして、日本製品を叩き壊したりというジャパン・パッシングもはじまっていた。

 1970年代から1980年代っていうのはそういう時代だったという事。で、そういう時代に青年時代を過ごした人がこの程度年を取っているという事。この二つがリンクして、やたらと生々しかった。

 で、同世代の村上龍がやたらと「閉塞感」とか「失われた10年」とか語るのも、こういう時代を肌身で知っているからに違いない。「社会」を主語にして語れる時代を生きてきたのだ。

 次に、話はYMO散会後にうつる。
 YMOがあった時には、坂本龍一としては「YMOでできない」音楽というモチベーションを持っていた。しかし、YMOは散開する。そこで、初めて自分が音楽をやる自律へと向かったと話していた。それまでは、「嫌な事は細野さんに丸投げしていればよかったんだし」という気軽さだった。

 才能を開花させるのも難しいけれど、それを持続するのも難しい。「好き」を仕事にしたら「好き」が苦痛になったという話や、目標を達成してしまって五月病のようになってみたりという話はよく聞く。

 NYに移り住むことで夜遊びをしなくなって、子供の相手をよくするようになった(それまでは顔も見ないような生活だった)。とか、子供の顔を見ていると環境問題の事を考えるようになった。

 とかいっているうちに番組は終了。
 100年後の日本人にメッセージをどうぞ、というフリがはじまったのだが、そこでなんともやらされている感が満載の中で、「100年後のあなた達にも聞ける音楽をつくってるはずです。あとは環境がどうなっているか心配です」と言っていた。

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