戯言と作品レビューや分析のブログとその時の思いつき。

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堀江さんのblogが荒れるかと思ったら案外荒れていない。普通に考えたら収集がつかなくなりそうなのだが、案外好意的な意見が多い。社員が書きこんでいるという説も根強いが、実害を受けてないファンも数多くいるだろうから、肯定がメインというのもうなずける。勿論、ライブドアの株で「資産が限りなくゼロに近づく」とか「レバレッジかけすぎで多大な借金を抱えた」という人にとっては、堀江の全てが憎らしいのは当然だと思う。
(1.21 0:30に最後のパート追加)
(1.21 12:30に最後のパート加筆)
ホリエニアンは、定石通り、陰謀論に走っている。証券取引関して、グレーな所なぞライブドア以外にも数多くあるだろう。検察にしても捕まえやすい所から捕まえたという側面があるのは否定しない。裏返せば、そのまま権威と闘った下克上というか、平成維新というか、そういうものを夢見た男の失脚の物語として完成しているともいえる。権威と闘い、負けた。

*
まずは、コメントの内容をざっくりと分類。
括弧内側の数字は代表的な発言者番号。

■堀江さんのファン層
・閉塞感打破の期待。

・旧来的なマスコミへの打破の期待。ニッポン放送の頃構築された物語に心酔した人か。

・アイデンティティの一部。「堀江さんがいるから社会人になれた。」といった類の発言(76)。IT業界に入るため勉強している、自分もホリエモンにあこがれて起業した、同じ業界で頑張っているなど(2071)。

・そんな難しい事はどうでもいいけど、ただ単にキャラが好き(121)。ホリエモンだから好き。愛の告白に近い事をしている人もいる。

・40で応援している。30の主婦で応援しているという人もいるが、20歳から下、小学生らしき人もちらちらいる。メインが平成生まれという感覚。今までに稼いだ金で東証の下げ分をなんとかしろというのは、やけくそで書いているのか、小中学生の未分化な感覚なのか。

・判官ひいきの感がある。叩かれても叩かれても立ち直るホリエモンという所に感情移入している。

・この件で、愛想をつかしたという人の書き込みもごく少数ながらある(1370)。裏切られたという人も、どっぷりはまっていて醒めましたという人から、そろそろ堀江流に考えを改めようと思っていたけど、やっぱ辞めましたという人まで幅広い。2000くらいであまり新しいパターンが見つけられなくなったというか疲れてきたので、辞める。

■反応
・株を持っている人で応援した例もある(700株と小口ではあるが)。自己責任派と堀江が頑張ってくれないとどうしようもないから応援する派と対照的な二群。

・報道あとすぐの初動では、株を持っていない人に関しては、底で買って儲けたいという山っ気宣言をする人と、ただ単に応援をする人の二群。

・責任転嫁の対象としては、自民党・検察・他の取締役・株価を下げた大人たち(118)・信用価値をゼロにしたマネックス証券など。

・18日の取引が終わると、ライブドアショックで株を下げた人が書き込み始める。責任をとれ!と強い口調。死んで責任をとれなどの誹謗も目立つようになる。

・1000前後でかなりネタ化しているというか、直接利害関係や感情移入関係が無い人たちが参入しているような印象。1211でアスキーアートが初登場(多分)。コピペも多くなってくる。歌手になってソテーガイというユニットをつくれなどのネタも目立つ。1400前後でほぼ堀江さんへの言及というよりは、ライブドアショックや上場廃止を議論するなど、そのものに対する言及が多くなってくる。初動がほぼ「がんばれ」など個人的なメッセージだったのとは対照的。

*

 ニート本などを読んでいると「モチベーションが低下して働かない」という人よりも、「働きたくても働けない」という人たちが増えているそうな。後は、労働環境が劣悪になっているというような話も山のように聞く。玄田さんの『曖昧な不安』なんかはそういうデータの山。リストラで人員削減されているから、一人あたりの労働量が増えているなどそういった統計が山のように乗っている(…という記憶がある)。

 堀江さんの強烈なファン層というのは、そういう鬱屈した人たちで、その鬱屈さをストレートに投影しているんだろうと思っていた。勿論、ライブドアのIDを持っていなければ書き込めない&堀江さん自身のページでの書き込みであるというバイアスはあるが、それを差し引いても異常なほど前向きだ。

 なんていえばいいのか、鬱屈した部分を投影しているのではなくて、その鬱屈とした部分を変えてくれる可能性を持った人として信頼されているような感覚といおうか。もしくは、ほぼアイデンティティを重ね合わせて、鬱屈した部分を共に打破するという物語を消費している人もいる。今の自分が悪いのは日本が悪いからだ→ホリエモンが変えてくれる→だから応援する!という流れの人は多数いる。

「今はしがない雇われ人だ。みんなが堀江の事を見捨ててもおれは見捨てない。もし、最悪の事が起こったらおれと一緒に会社を興そう」という趣旨の事を言っている人がいたが(エントリには未収録かも)、まさに堀江=自分たちの世界。

 「古い日本を打ち砕いてくれる」という期待が今の段階でもまだ消えていない。そこら辺は陰謀論で処理している感じというか、むしろ、迫害されたからこそ、堀江は本当の改革を行おうとしていたのだというような思考回路になっている人もいる。

 素で目から鱗だったのが、小学生から高校生らしきファンの人が数多くいるという事。ただ好きだというだけではなくて、自分の生活にきっちりとフィードバックをかけている所も驚きだった。アイデンティティの一部になっているような人もいる。「自分もサークルの部長をやっているが堀江さんのように頑張ってリーダーシップをとっていきたい」のようなコメントや、IT業界に進むべく勉強しているであるとか。

 象徴的なのは小遣いを株で溶かしたという小学生らしき書き込み。ネタ臭くもあるが、少なくともリアリティのある嘘だと思う。

 そういう人たちは、思春期独特のどろどろしたものまで含めて堀江さんで昇華させているんだろう。「クラスのみんなが批判をいうけど、おれは信じません」という書き込みとか、すさまじい。

 丁度、立花隆の『天皇と東大』を読んでいるからそう思うのだろうけど、いつの時代も若い人たちは変わらない。なんでそう革命をすぐに起こしたがるんだろうか。今からは信じられないんだけれど、昔の日本では、若い軍人さんがクーデターを企てたり、時の首相を暗殺したりした。

 安田財閥創始者、安田善次郎を暗殺した朝日平吾が最後に残した文章を引用してみる。「予ガ平素ノ主義ヲ体シ語ラズ騒ガズ黙々ノウチニ只ダ刺セ、只ダ衝ケ、只ダ切レ、只ダ放テ(……)夢々利ヲ取ルナ、名ヲ好ムナ、只ダ死ネ、只ダ眠レ、必ズ賢ヲ採ルナ、大愚ヲ採リ大痴ヲ習ヘ」今から見れば異常な熱気だ。で、この後これに心酔した人たちが日本を変えようと自分の命を捨てた。血盟団事件というテロ事件の時も、捕まった犯罪者に助けてやってくれという投書が殺到したというし、国民的な支持もある程度は得られていた(と、立花隆は指摘している。ここら辺、詳しくは『天皇と東大』)。

 エネルギーの集約度というか、方向性は全く違うけど、似ているといえなくもない。勿論、そういうエネルギーが世の中を良い方に変える事もある。話がちょっと脱線してしまったので、元に戻す。

 しかし、そんなに直ぐに世の中、変わらないし、世の中を変えるには何十年という時間がかかる。進歩が早いと言われているインターネットだって、今、Web2.0とかいって騒がれているものはアイデアベースでいえば、ウェブの黎明期からある考え方だ。「魔法のおなべ」とかの世界が何年もたってやってきた。通信と放送の融合にしろ、家電にPCを載せる話にしろ、マルチメディアが新語だった時代のコンセプトだろう。それを実現する為には、何十年という時間がかかっている。

 そりゃ、ウェブでコミュニケーションが変わるかも知れないけど、それで人間関係が楽になったりするかもしれないけど、それは多分、一世代下が享受できる事な気がしてならない。子どもの為に革命をするんだっていうならいいけど、堀江さんの所にいる人たちはそうではないだろう。まあ、そういう矛盾をひっくるめて包み込む物語があるって事が、カリスマって事なのかもしれない。

*

関連エントリ;
堀江さんのblogに書き込む人たち(生データ編)
堀江さんのblogに書き込む人たち(トンデモ編)


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カテゴリ:メモ
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太字の文ナイスな便乗作戦ですwww色付きの文字策士やなwww
【2006/01/21 Sat】 URL // ホリエーモン? #- [ 編集 ]
さっき見たら一人もクリックしてくれてないみたいです(苦笑)
そんなもんですんで、ご容赦を。
【2006/01/21 Sat】 URL // nipp #ftr86F3A [ 編集 ]
スルドイ洞察です・・・・
読ませて頂きました。
【2006/01/21 Sat】 URL // GBLH999 #- [ 編集 ]

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ブログとかをメモっと  【2006/01/21 Sat】
http://chikochan.at.webry.info/200601/index.htmlhttp://blog.livedoor.jp/dankogai/なんか眠れないや。おれさぁ、LDに就職するつもりで大学辞めたんだぜ? とりあえず。 どうするのよ? 一応このゴタゴタも経験したいから今から潜りにいってみようかしら...
[ jun ]
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