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本日、ニコニコ動画を見ていて驚いた。

チルミルチルノPV 恋のミクル伝説/おてんば恋娘 H.264高画質

東方アレンジにPVをつけて見ましたよ。というものなのだが、イオシスの「患部で止まってすぐ溶ける~狂気の優曇華院」の楽曲とPVへのパロディに満ちている。成分の分析をする永琳だったり、分子構造が背後に映し出されたり。まあ、フラッシュアニメ×テクノ歌謡という構造も同じという事もあって、ともかく雰囲気が似ている。
こういうチルノを馬鹿にしたいじり方自体(あの独特のノリというか)、イオシスの「チルノのパーフェクトさんすう教室」へのオマージュだろう。

患部で止まってすぐ溶ける~狂気の優曇華院(高画質・高音質版)

パクリよくないとはあまり思わない方なので、今回もそういう事がいいたいのではない。
何が言いたいのかというと、ニコニコ動画から生まれた人気動画が、直接子供を産んでいる時代に驚いた。ということだ。

ランキングでは、台湾人の人が東方の新作体験版・東方星蓮船に関する手書き動画を作っている。これも、ニコニコ動画で人気の各作品へのパロディとして作られている。
台湾人と日本人の間で笑いのツボが同じだとかいってコメントで賞賛されているが、台湾人だろうが日本人だろうがニコ厨で、同じ物を見ていて笑える仲だから、そりゃ笑いのツボが似ていて当然なのだ。
この映像自体は、「言葉にならない」だとか「ビリーヘリントン」だとかが絶妙にインサートされる展開が上手い。新自機キャラを主観にしつつ、自分の感想をごたまぜにして展開して行く見せ方も素敵だ。

【東方手書き】早苗さんの星蓮船体験版

で、「ビリーヘリントン」が「ニコニコモンズ」の公式素材になったり、バレンタインに来日してイベントをしたりと、運営がやっていたのを思い出す。親が子を産み、子が孫を産み。という流れは、運営も当然認識しているというわけだ。

イオシスのまんまオマージュみたいな作品を見て、ニコニコ動画は変わったなあと感じていたが、それが何かが形になった気がする。
何が出てくるか分からない場所。今まで見た事も無い動画や作者に出会える場所。そういったニコニコ動画はほとんど無くなりつつあるのだと感じた。想像力の源泉がニコニコ動画にしかないのだったら、たとえどんな新作でもそれはデジャブを呼ぶだけだ。

あとは、ネット好きなノリや同人誌好きなノリというものを共有する人たちが集まるのがかつてのニコニコ動画なら、今のニコニコ動画はニコ厨が集まる場所だという感じがする。
それは、世界全体から見ればかなり特殊なジャンルである中にさらに産まれたマイナージャンルの中に、それがさらに煮詰まってニコ厨というさらなるマイナージャンルが形成されている。
かつてあった限られた領域の中ではあるが異種交配、異種格闘技が見られるという楽しさは失われる(そういう異種交配のメディア、場所として東方はとても優れた乗り物だと感じていた)。

色々な素材が放り込まれていたスープも、煮詰まる一方である。
で、ニコ厨にしかわからないネタというのが量産されていく。のだとしたら、それは退屈な事だ。
異種格闘をスリルを持って眺めるのではなく、ニコニコ動画という空気をただ確認するだけになってしまう。
そんなものがこれからのニコニコ動画の主流になるのだったら、それは成熟というよりは衰退を招くだけだろう。

まあ、とはいえ、ニコニコ動画をこんな具合にいくつかの作品だけに代表させて語ること自体に無理がある。だから、退屈な作品の中に面白い作品が眠っているのかもしれないという期待は捨てられないのだけど。「ニコニコ動画」が既に消費され尽くそうとしているのだとしたら、悲しい。


#ご無沙汰のエントリです。間が空きました。

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カテゴリ:メディア/マーケティング
タグ: ニコニコ動画
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とても良く考察されていますね。感心しました。
つい3、4年前までネットは「ユーザーが自分の興味のある情報」を探し、楽しむ場所でした。そこには「探す」と言う作業があり能動的でユーザーには一種のアイデンティティのようなものもあったと思います。そしてなにより、ギャランティがなく市場主義の強制力がないからこそ多様性に満ちていたのです。

しかし、昔と違い専門的で大規模なコミュニティサイトの隆盛によってその個性も制限されている気がします。

なによりランキングの存在。

作者はそのコミュニティの中で競争意識が働くのでランキングを過剰に気にします。結局はランキングを強調することによって需要と供給による市場原理が働いているのです。

ランキングができて動画を探しやすくなったと言う人もいると思いますが、実は、いつの間にかネットのユーザーは能動的ではなく受動的に情報を刷りこまれるようになりました。

ネットはTVと変わらないものになるでしょう。
そしてネット=自由な物と言う認識を持っているといつの間にやらマスコミや資本に誘導されて作られたブームやプロパガンダをすりこまれるでしょう。

私は今それが一番怖いです。
【2009/03/26 Thu】 URL // としゆき #yJzV1BN. [ 編集 ]
長文のコメントありがとうございますです。

リンク先のウェブページを見ました。
としゆきさんは、同人でイラストやマンガを書かれてるんですね。
ひぐらし×Fateの4コマ、
皆殺し編からのひぐらしが好きなものでツボでした。
絵が描ける人って、
清書された絵もそうなんですが、落書きが楽しそうですね。
鶏卵の話なのかもしれませんが。
また、練習してみようかなあ。

そういえば、ネトスタで東浩紀 がプロ同人の人が、好きなマンガを描けなくて悩んでいるというパラドックスを紹介していました。どこにでもこういう問題ってありますよね。才能ってある程度のKY力が必要なのかもしれない。

あとは、手塚治虫か藤子不二雄だかそういった巨匠の人が、マンガを描くのにマンガを見ていては駄目だ!もっと、映画とか人生経験を積みなさい!というお説教をしていたのを思い出しました。他に類型としては、ゲーマーの新入社員はとらないと言っているゲーム会社とかですかね。

ネット。個々の要素、を組み合わせる技術はここ数年で本当に発展しましたね。
アーキテクチャがコミュニケーションや作品、をコントロールする…。
もちろん、マスメディア的なアーキテクチャではないので、異なった傾向を示すとは思いますが。
ネットを盲目的に信じている人というのは結構おおいですしね。自分も、なんの証拠もないユーザーの声とか信じてしまいますし。
【2009/03/27 Fri】 URL // 管理人。 #v0W2OX1k [ 編集 ]

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フェラガモ 靴  【2013/07/03 Wed】
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