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 劇場版『涼宮ハルヒの消失』が公開された。つい、朝から並んでしまった。

 キョン、が冒頭のシークエンスで小泉とすれ違ってこんな会話をする。「ハルヒのやつ最近調子が良いな。また。いつものアレだろう。」

 クリスマスが近い12月中旬。ハルヒはSOS団の部室でいつものようにミーティングをして一人はしゃいでいる。みくるは狼狽え、長門は読書をし、小泉は微笑んでいる。

 そして、キョンは冷笑して、ハルヒの行動を受け流している。このキョンの冷笑は、なんとなくだけれど、観ている側の視点とうまくシンクロするように思える。

 4年が経った。エンドレスエイト騒動もあった。『らき☆すた』や『けいおん!』から登場した新しく人気の出た娘達もたくさんいる。別に、京アニに限らなくても次から次に新顔が登場してくる。宇野常寛という評論家が「セカイ系から空気系へのパラダイムシフト、ひきこもりのオタク第3世代からリア充第4世代への消費者層のシフト(*)」と言ったりもしているけれど、そんな大げさな事かはさておいて、4年という月日は長いものだ。

 4年前に『涼宮ハルヒの憂鬱』に熱狂をした。そしていまや、『消失』冒頭のキョンのように冷笑をしていないだろうか。しかし、全ては『消失』する。そんな冷笑を吹き飛ばすように。

 『消失』の主題の一つは『涼宮ハルヒの憂鬱』という物語世界を受け入れるのか否か、だ。今観ている作品の事がほんとうに好きなのか?という問い。いわば、メタ『涼宮ハルヒの憂鬱』性。

 こういった構図は『涼宮ハルヒの憂鬱』の物語が好きだった人。かつて好きだった人には強烈に作用する事は間違いない。自分もそのような人に該当する。

 キョンのモノローグを通して語られる冷笑と絶望と希望。そんな感情に同調することで、『涼宮ハルヒの憂鬱』の魅力を一つ一つ再発見できる。

 ハルヒの熱気にあてられた事がある人は、劇場に足を運べば何かしらの発見がある。もし、消失を読んだことが無いなんて人がいたら今すぐ行って損はない。

 それでは、『消失』はハルヒに新たな感染者達を運んでくる事ができるのだろうか?こればかりは見守ることしかできない。けれども、『消失』が拡がりを持つのかそれとも袋小路に陥ってしまうのか、それは『涼宮ハルヒの憂鬱』というコンテンツが今の状況に対して力を持っているのかという試金石となる事だけは間違いがない。

 よくも悪くも『涼宮ハルヒの憂鬱』直球勝負である。「エンドレスエイト」のような変化球ではない。失敗したら、言い訳がきかない作品になっている。

(*)「ゼロ年代カルチャー総括座談会[アニメ]」『ゼロ年代のすべて』,09.12,p.131


■関連エントリ
カテゴリ:エッセイ
タグ: 涼宮ハルヒ
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フェラガモ 店舗  【2013/07/03 Wed】
4年目の涼宮ハルヒ::クリティカルヒット
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