戯言と作品レビューや分析のブログとその時の思いつき。

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 アイマス2が大いに炎上中の模様。
 まとめとしては、ニコニコ大百科の「9.18事件」の項や、敷居の先住民さんのまとめ記事などを参照されたし。

 攻略対象キャラクターから、律子・あずさ・伊織・亜美などが外され、男性キャラが追加。発表された会場のテンションダダ下がり。イベント発表も、バンナムから何か発表がある度にユーザーの反感を買うという大変な自体になっている。

 こういったバンダイナムコの態度に苛立ったのか、ニコニコ動画から動画を引き上げるPたちもたくさん出た模様である。
 ニコニコ大百科をみれば、ニコニコ動画のアイドルマスタータグが9月18日を境に減少に転じている事がわかる。



 新作投下が、ニコマス界に燃料を投下するどころか冷水をおもいっきりぶっかけた結果になっている。

 バンダイナムコ側はアイマスの成功を誤解しているようにしか思えないし、ここまで間違ったオペレーションを続けられるのかが不思議だ。

 何故、このような騒動が起こったかについて考察してみる。暴論なのは承知で私は以下のように述べます。
 端的にいえば、ニコマスを初めとする二次創作サイドに比べて、公式サイドが作品を理解しておらず、キャラクターを理解していない事が問題の原因だろう。

 アイドルマスターのクリエイティブは、メーカーサイドにあったのではなく、ニコマスなど二次創作の場にあったのではないか。キャラクター達をつくり、その世界をつくってきたのは、メーカーサイドではなくユーザー達だった。勿論、素材を提供したのはメーカーサイドではある。

 ユーザー主導で作品を作っているにも関わらず、メーカー主導でユーザーの集合知的な価値観とは全く相容れない作品がリリースされようとしているという事態だと私は受け止めた。

 アイドルマスターを楽しんできた時間の中で、市井のP達のクリエイティブ < 公式コンテンツとなっている人は、どれほどいるのだろう。現在ニコニコ動画には、アイドルマスタータグの動画は12万の動画がアップされている。これらの動画をつくるのに費やされたのべ創作時間や、ユーザー達の享受ののべ視聴時間は、公式コンテンツを遥かに上回っていると思うのだがどうだろう。

 アイマス2騒動は、キャラクターを生み出している側と、作品構築の権力を持っている側が乖離しているが故に起こった問題だろう。アイマスのキャラクターや世界観は、実際上は公共財となってしまっている。



 このアイマス騒動は非常にデジャブ感のあるものでもあった(が、過去の例とは決定的に違う)。

 例えば、下級生2、かんなぎ、エンドレスエイト、平野綾などが記憶に残っている方も多いのではないだろうか。CDや本を切り裂いて、ネット上に晒したり作者に送りつけたりする行為が様式化されたとすら感じてしまう。 数え上げたらきりがない。

 しかし、私はこういった行為について、責められるべきはユーザー側であると考えている(異論はあるとは思うんだけど・・)。『かんなぎ』の場合ヒロインが処女ではないと一部ユーザーが反発し、(狂言説もあったが)まんが本をビリビリに切り裂いて作者に送りつけたと豪語するという展開がみられた。

 私としては、武梨えりの描くまんがのファンであり、彼女の描くまんがが読みたいのであって、一部ユーザーの信念が読みたいわけではない。(また、そもそもナギは設定上「産土神」であって、その土地の母たる存在が処女であるかという設問事自体成り立たないように思う。)

 誰かが非処女だとしてもそれが誰かの脳内では許されない事であっても、作家が選択したことなら受け入れたいと思う。受け入れられないのなら悲しいことだが、ただ立ち去ることしかできない。裏切られた事にグチをいいたくなるかもしれないし、明らかに作者に責任があって作品が堕落しているような事があるかもしれないが、読者はそれしかできない。「作品」は「作家」のものだからだ。

(10.9.26追記。山本弘さんが創作者の立場から書かれたエントリを発見「可能性を生み出しただけでアウト」に異議を唱える)

 ここでは、「作家」と「読者」という関係性の中に私は生きている。一次創作と二次創作との間に境界がある世界といっても良い。

 しかし、アイマスはそうでは無かった。「読者」は「作家」でもあった。一次創作以上に二次創作が影響力を持っている世界だった。

 だから、バンダイナムコが、この一連の流れをよくある「炎上」と同一視しているのであれば、状況は絶望的だ。彼らが行ったことは、「ユーザー」の切り捨てではなく、「作家」の切り捨てだ。だから、切り捨てられた、アイマス世界をつくっていた「作家」達が怒る理由はもっともだ。

 アイマス2をなかった事にして、アイマス界は大きくフォークするのかもしれない。公式を切り捨てた世界へと。だからといって、今回の件で大きな亀裂が見えてしまった事はあとを引きずるかもしれないけれど。

■関連エントリ
「自由」なキャラクターが生む豊かさ 
涼宮ハルヒの分析VI-2 メディア・ギミック・イリュージョン テレビ版ハルヒとDVD版ハルヒの違いが持つ意味


誤字修正。10.9.25

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きめぇ分析だ
【2010/09/26 Sun】 URL // 名無しさん #- [ 編集 ]
ゼノグラシアもその弊害の一つか……
決して悪い作品ではなかったけれども……
【2010/09/26 Sun】 URL //   #- [ 編集 ]
二次創作者風情が作家気取りとは…
まあバンナムが今回そういう層を切り捨てようとしたのは理解できるわ
【2010/09/26 Sun】 URL // 名無しさん #- [ 編集 ]
作品の権利を持つのは、メーカーなりアイマスのコミラライズを手がけた漫画家なり小説家、そして出販社です!
つまり、あなたが言うアイマスの「作家」はどもまで言っても
「読者」であり、創作者ではありません。
【2010/09/26 Sun】 URL // 名無しさん #- [ 編集 ]
「アイマス2騒動は、キャラクターを生み出している側と、作品構築の権力を持っている側が乖離しているが故に起こった」と書いたように、私は権利者と価値を作り出してる側(100%ではないにしろ)がずれてるんじゃないのという認識を持っています(で、だから炎上に対しても、その他の類例に比べて正当性があるという認識)。
だから、権利者がバンナムなのは当然のことです。では、バンナムがアイマスの価値を全て作り出したのか?12万のユーザーがつくった動画は全く価値が無いのでしょうか。私はそうは思わないです。
そりゃ、権利者=「作家」という定義なら、ユーザ≠「作家」ですが。
【2010/09/26 Sun】 URL // 中の人 #sja9cWjo [ 編集 ]
アイマスのディレクター石原さんは今回の発表に付随するインタビューでこう述べています。この騒動の公式見解にも見えてきます。

http://www.famitsu.com/news/201009/18033749.html
「石原 ユーザーさんが世界観を拡張していき、ゲーム世界という閉じた世界から、現実の世界にキャラクターが広がっていくということは、それまでほとんどなかったことだったんです。これには驚いたのと同時に、さまざまなメディアで活躍させるということがアイドルというキャラクターを最大に活かす方法論で、そして、それこそが春香たちにとっても、最大の望みなのかもしれないなと、思うようになりました。ただ、僕らが箱庭を作って皆さんに付加してもらうという、いわばユーザーさん頼みでヒットを狙うのは企業の姿勢としてありえません。皆さんとともに作り上げていくためにも、先頭を切って荒野を開拓していくのが、ウチの役目だと思います。」
【2010/09/26 Sun】 URL // 中の人 #sja9cWjo [ 編集 ]
炎上が起こるのは、一部の声の大きな必死な人が目立つから
アイマス騒動は、元々アイマスに入れ込んで銭落していたファンが、
そういったごく一部の濃ゆい人だけだったから
その他の一般ファンというのが元々少ないカテゴリーだったのに
居もしない一般人ファンに向けた新展開作っても良い反応があるはずもない
【2010/09/26 Sun】 URL // 名無しさん #ozBx441g [ 編集 ]
アイマス×ニコマスの重なり方によって、受け取り方が違うのかもしれません、とふと。私は、この両者の重複はかなり大きいです。
【2010/09/27 Mon】 URL // 中の人 #aNBqbZoQ [ 編集 ]
 アイマスをあえて宗教に例えてみると原典と後発の宗派みたいな関係なのではないかと思えてきました。アイマスの場合、もとがゲームであるがゆえに原典の文章には空白が多く、個々のユーザーが空白を埋める必要がありました。それはプレイによる体験や二次創作に関わることよってなされます。
 つまり彼らは「アイドルマスター」を聖典としてはいますが、個々人が実際に所持し崇めているのは全くの別物と言えないこともない。それでもそれほど衝突せずに今までやってこれたのは、ネットなどの緩さが幸いしてきたんだと思います。

 問題は新作を出すに当たって新たに空白が多い、しかもそれが均等に配置された「新たな聖典」をファンが期待した事ではないでしょうか。メーカー側も「アイドルマスター2」という名が示すとおり、始めは「新たな聖典」として新作を売り出しました。しかし、ユーザーが期待に胸を膨らませて渡された箱を開けてみると、そこには空白が少なく、また随分と偏った内容が記されていたわけです。そこで「偽の聖典を売りつけるつもりか!」と怒りを爆発させたのが事の発端だったと理解しています。
 神への寛容のなさがお互いの所持する聖典の差異に飛び火したと言えるでしょう。

 しかし、そもそもファン達が自分専用の原典を祭壇にかざりながら、新たな聖典を神に期待した事が間違いだったのかもしれません。なぜなら新たな聖典は先代の聖典の神聖さと汎用性を決して持ち得ないからです。0が特別な数字なのと同じで。

 何はともあれ早く落ち着いて欲しいものです。
 罵り合っているばかりじゃ天使たちが泣きますからね。
 アイマスが宗教なんだったら「悪の波長」の所為にするのがベストです。
【2010/09/28 Tue】 URL // なるほど #eOwU5P3o [ 編集 ]
>二次創作者風情が作家気取りとは…

前例がないわけではない
ク・リトル・リトル、いわゆるクトゥルフ神話なんかは
二次創作によって広がりを見せた前例がある
【2010/09/29 Wed】 URL // 名無しさん #- [ 編集 ]
空白の多い「聖典」という喩えはわかりやすいですね。(宗教という喩えには忌避感がある方が多い気もしますが)
それをどう読み込むかによって、多様な信仰の形があらわれてくるし、多様な宗教体験が生まれてくる。「聖典」の位置づけが宗派によってばらばらであるという例はよくある気がします。
アイマスのコミュがどうやって乗り越えていくかが気になります。ニコ動へのアップも速度が鈍ったものの、上昇傾向にはなっていますしね。
【2010/09/30 Thu】 URL // 中の人 #sja9cWjo [ 編集 ]
歌って踊れる先達のサクラ大戦の成功例にどうして学べなかった
んでしょうねえ。また、あれも意図的に伏せられた多くの謎や
空白をユーザーが思い思いに埋めながら発展した部分が
多々ある作品でした。かといって、公式が単なる「箱庭作り」
だったかというと決してそんなことはない。

一つだけはっきりいえるのは、サクラ大戦シリーズは、決して
「ユーザーが嫌がっていること」だけはやらない姿勢を貫いた
って事でしょうかね。
 石原氏とやらの言葉を借りて言うなら、

『暇つぶしの娯楽品を提供する側が
「好きになったり嫌いになったりしてくれ」
などという思い上がった芸術家気取りの姿勢は有り得ない』

 という事だと思います。元ゲーム製作側の末端に居た人間と
してもそう思います。
【2010/10/01 Fri】 URL //         #- [ 編集 ]
サクラ大戦といえば太正浪漫堂の閉店イベントで、セガの人が最後の一人ひとりまで握手をして、涙をにじませながら、言葉をかけていた姿が目に焼き付いています。
【2010/10/02 Sat】 URL // 中の人 #sja9cWjo [ 編集 ]
確かに宗教というのは少し違うかもしれません。

彼ら…訂正します、私たちは明確な社会集団を形成しているわけではありませんし、なにより私達を宗教の信徒とするには明らかに足りないものがあります。それは「教義」です。
もともとアイマスのファンたちはアイドルたちで確かに繋がってはいますが、信じるものや価値観は割とばらばらなのです。

また、他のアイマスファンの方と話していると彼らがアイマスの原体験をとても大事にしている事がわかります。アイマス2はその原体験のスタートラインからして不平等であるためにここまで反発を受けているのでしょう。

ですが、ここまでアイドルマスターが活気ある場に育つためには他者への寛容は不可欠だったはずです。ならば公式のアイマス2も"あり方"の一つであると納得して欲しいものです。苦しくとも。その上でアイドルマスターから去っていくならば、もはや仕方ありませんが。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm12281927
【2010/10/03 Sun】 URL // なるほど #eOwU5P3o [ 編集 ]
リンクの動画みました。Pの方の、今回の騒動に対するアンサー編なのですね。
アイマスの世界により深くコミットされていた方ほど、今回の騒動はキツかったでしょうが、それでも立ち上がろうみたいなメッセージが心に染みました。
【2010/10/05 Tue】 URL // 中の人 #sja9cWjo [ 編集 ]

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サルバトーレフェラガモ  【2013/07/09 Tue】
アイマスをつくっているのはバンナムではない::クリティカルヒット
[ サルバトーレフェラガモ ]
クロムハーツ リング  【2013/10/24 Thu】
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