第一報を聞いた時は冗談かと思ったが、ピクサーをディズニーが買収して、それに伴ってジョブスが取締役になった模様。
http://animeanime.jp/biz/archives/2006/01/74125.html ジョブスを取材した本は定期的に出版されている。昨年末に翻訳されていた
『iCon』が最新作だろうか。丁度、iPodで波に乗っている時期の出版だったから、前向きにまとめられている。曰く、自己中心的で夢だけを売って商売をしていた男がNeXTの失敗から立ち直り、原点に立ち直りユーザー体験の最大化というコアな才能を見いだして、成功した。手元に本が無いので曖昧。
彼は根っからのフラワーチルドレンで、ヒッピー文化の影響をモロに受けている。会社を設立した当初は、「おれは菜食主義者だから風呂に入らなくても臭くないのだ」といって周囲に多大な迷惑をかけた件であるとか、サンダル履きでヒゲも剃らない髪もぼさぼさの格好で「投資してくれないか?」と言って、投資会社を困らせた件であるとか、そういったエピソードには事欠かない。ホリエモンがスーツを着ないとかそういう問題じゃない。風呂に入らないのだ。
自らが設立したアップルを、自分がスカウトしたCEOに追い出されるという屈辱を味わったジョブスが、設立したのがNeXT。若い頃に支持していた禅の坊さんを導師として会社に向かい入れたと『iCon』には書いてある。いや、会社に導師というポジションってあるのか。
NeXTでは、ジョブスを止める奴は誰もいなかったので野望炸裂である。工場で働く人がすてきな気持ちにならなきゃいけないだとかなんだとかいって、世界一美しくデザインされた工場を作った。黎明期は、記者連を連れてこの工場がいかに素晴らしいかを語る、ジョブスのご自慢の工場だった。けど、NeXTが作ったコンピュータは全然売れなかったので、工場は全然稼働せずに、レイオフ。ひどすぎる。(この段落の記述は、NeXT社についてまとめた本より。タイトル失念。記憶を頼りに書いているので、内容間違ってたらご容赦を)
NeXT末期ではハードウェアを売るという野望を諦め、ソフトウェアに特化する。そのソフトウェアが認められて、アップルが買収。暫定CEOという肩書きに全米が泣いたのは記憶に新しい。そして、アップルの経営再建に成功(もっとも、前任のアメリオの功績も大きい)。iPodのまさかの大ヒット。誰もが不可能だと思われていたレーベルをまたいだ音楽のインターネット販売を可能にして革命を起こすなど、サクセスストーリーを突っ走っている。成功して、挫折して、さらなる成功へ。
そして、今回のディズニーの取締役就任。ジョブスがNeXTと同時期に立ち上げたピクサーは、トイ・ストーリーなどの大成功などで、有名。また、権利関係を巡ってディズニーとの間で骨肉の争いを繰り広げたのも、有名。また、アニメーションにはあまり興味がないジョブスと、超保守的なイメージのあるディズニーとの間でこれからどんなやりとりが生まれてくるのか。いや、なんというか、現在進行形で神話を作っている凄まじい人である。
最後に、どうでもいいが、今回のエントリを書くにあたって、色々調べていたらこんな会社を発見した。すごく好感が持てる社名である。有限会社ネクストジョブズ。漢を感じる。偶然かも知れないけど。同好の士は、お入り用なら是非とも発注してみるべし。
http://www.discburner.net/corp/
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