こんな記事が飛び込んできた。12.12追記。
三重県名張市をPRするローカルヒーロー「伊賀牛集団 部位(ぶい)3(スリー)」が誕生した。名産・伊賀牛と「仮面ライダーV3」をミックスしたような衣装をまとう。
写真
伊賀牛集団「部位3」の決めポーズ=三重県名張市南町で
「霜降りレッド」「牧草グリーン」「金賞イエロー」の3人組。「会う」と肉(ミート)をかけたテーマ曲「Meat YOU」に合わせたダンスも得意技だ。
伊賀牛と呼ばれるのはメスだが、角が短く牛と分かりにくいため、やむを得ずオスの大きな角を付けた。さっそく「どの牛よりおいしいぞ」と決めポーズでPRした。
http://www.asahi.com/life/update/1206/006.html
朝日新聞の記事が良い味を出している。
新聞文体で書いてあるだけなんだけど、内容が内容だけにパロディにしか見えなくて、一行一行面白い。
リンク先の写真を見てみると、伊賀牛集団「部位3」。見た目がヒーローっぽくない。どう見ても、やられキャラだ。VictoryのVと部位をかけているわけだけど、要するに食われるわけだ。言葉遊びが、うまけりゃいいってもんじゃない。それとも、リアルアンパンマン路線なのだろうか。
で、知っている人は当たり前、知らない人は一生知らない話題として、世界各地でローカルヒーローは大繁殖している。
wikipediaを見ていると、そういうローカルヒーローのいない県はいないといってもいいくらいだ。
Wikipediaのデータをカウントすると、なんと460ものヒーローたちが活躍している。(せっかく、データを整形したので、そのうち統計処理などするかもしれません。)というか、wikipediaらしいデータの充実度。そりゃ、地元にそれげなのがいたら、あれげな人は書き込まざるをえないもんなあ。
ざっと分類すると、ローカルテレビ初の正統的な戦隊、ちょっとズレるがテレビなどが企画や宣伝で立ち上げた戦隊がまずある。次に、市町村や公共的な団体が、町起こしやPRの為に召還したヒーローがいる。お役所の前例主義恐るべし。むしろ、あそこがやっているならうちもやらなければ負けだ的な焦りを感じる。天下の朝日公認である。予算があるなら使い切れ!
ちなみに、エコレンジャーの類が多い。どこも予算の使い道に困っている姿がうかがえる。環境省でも、風呂敷作ってるだけだもんなあ。
ローカルヒーローの中には、水木一郎大先生が歌を歌っていたり(秋田県にかほ市超神ネイガー)、石森プロがキャラクターデザインをしていたり(宮城県石巻市シージェッター海斗)、本気度が伺えるのもある。まぁ、本気になられても困るわけだが。
青森米本部が企画した「お米大使ピカピカ」はやなせたかしがキャラクターデザインをしている。いわゆるヒーロー的ではないが、担当者が、アンパンマン的ヒーロー至上主義者か、安パイを打ってみたという所なのだろうか。
wikipediaによると、ご当地ヒーローのルーツは、爆煙仮面カゴシマンだそう。1984年の自主制作映画。本当なのだろうか。
で、哀愁が漂うのをいくつかピックアップ(以下、wikipediaよりの抜粋)。
北海道 GO!GO!ゴミレンジャー 札幌市環境局の企画によるローカル戦隊。演劇と朗読劇でゴミの分別を啓蒙する。
青森 八戸戦隊せんべいジャー 八戸市の八戸せんべい汁研究所が地元の「せんべい汁」をアピールするために企画した。青森放送のラジオ番組『うっちゃん・みかちゃんの県南おもしろ事件簿』内でラジオドラマが放映。
秋田 ブラッドマン - 秋田県赤十字血液センターが企画したヒーローマスコット。献血協力啓蒙活動を行う。
青森県 みちのく武勇伝アオモリマン ストラップで展開。
秋田県 なまはげ戦隊 ストラップで展開。
山形県 芋煮マン 山形市。芋煮をアピールする。
福島県 ゴミレンジャー 福島市の高校生が扮するローカル戦隊。信夫山をきれいにする運動を行っている。
福島県 歯磨きマン 福島市。
千葉県 シーワールド戦隊かもレンジャー 鴨川シーワールドのヒーロー。ストラップで展開。
群馬県 デブレンジャー 赤城村。クローネンベルグドイツ村のイベントで活躍。
山梨県 徘徊ヒーロー ハイランダー 富士急ハイランドのマスコットキャラクターであるヒーロー。
新潟県 ゆめ100戦士ソイガイヤー 長岡市の市制100周年記念として企画。
岐阜県 郡上おどり普及戦隊オドルンジャー 郡上おどり普及が目的。
岐阜県 さるぼぼ戦隊ひだレンジャー 高山市のローカル戦隊。ストラップやシャープペンで展開。
石川県 九谷戦隊五彩レンジャー 寺井町のローカルヒーローであったが、根上町、辰口町と合併して能美市になったことをきっかけにリニューアルした。現在はエヴォリューション編がスタートしている。
愛知県 Mr.さかい
三重県 赤目集団ウォーターフォールズ 名張市の赤目四十八滝がモチーフ。
滋賀県 エコ忍者 滋賀県琵琶湖環境部のイメージキャラクター。忍者の扮装をしたローカル戦隊。
和歌山 みかん戦隊オレンジャー 湯浅町。
岡山県 らくがき戦隊ケセルンジャー 岡山市における落書き(スプレーアート)をはじめとする環境問題と戦う3人組の中高生ボランティア・ヒーロー。スプレーアートを地球壊滅を呼ぶ邪印「パンドラ・マーク」と呼び、その撲滅に務める。
岡山県 桃太郎戦隊 童話『桃太郎』をベースにしたご当地戦隊ストラップ。
広島県 ふみ切戦士シャダーン 1980年代前半に国鉄広島鉄道管理局(JR広島支社)が企画したロボットタイプのローカルヒーローで、『機動戦士ガンダム』のパロディ。踏切事故防止啓発ポスターのイラストに描かれていた。
福岡県 ピンキー 九州朝日放送の番組『アサデス。』発。2006年春にピンキー星に帰った。
宮崎県 ジンケンジャー 宮崎県人権啓発協会が運営するローカル戦隊。いじめや差別をなくするための啓蒙活動を行う。テレビCMが中心。
鹿児島 キャプテン☆クロブタ 黒豚消費拡大のために企画された。
鹿児島 さつま戦隊カゴシマン ストラップで展開。メカの設定もある。
山形県 ゴミ減量マン 山形市のヒーロー。ごみの減量を目的に企画された。(*1)
東京都 ブクロ戦隊ひとりマン(*2)
註
(*1)たれこみその1。
メンバーがイエローだけ。
(*2)たれこみその2。
ひとりなのに戦「隊」。よろしく哀愁だ。
……映像がみてえ。
*
個人的には、なまはげ戦隊、桃太郎戦隊あたりが気に入った。そうか、おまえらは戦隊ヒーローだったのか。あとはおれにも勝てそうだったのは、芋煮マンと、徘徊ヒーロー ハイランダー。だって、芋だろ。
*
註の註
と、こんなエントリを書き殴っていたら、
超級バラエティ研究所主宰のアーリマンさんからコメントが。
超バラ研は、ローカルヒーローのデータ集成地。
上に書いたwikipediaからもリンクが張られている。
911陰謀論について書いた時も、「反対」「賛成」とそれぞれのページを持っている人が、足跡を残してくれて、世界はせまいのうと思わず。
超バラ研で紹介されているのも必見。
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